後輩:先輩の専用機、届いたんですか？
先輩:専用機と言っても試験機だがな。
後輩:おおーでっかい羽がついてカッコいいじゃないですか！これで空戦性能バク上がりっすね。
先輩:いや、この羽は燃費対策だ。
後輩:え？燃費？
先輩:推力で飛ぶから戦場についた頃には燃料がカラってのがスティレットの欠点だからな、空力で機体を浮かせることで移動中の燃費と戦場への展開速度を両立させる目的だ。
後輩:・・・ＦＡって結構重いと思うんですけど、こんな羽で飛べるんですか？
先輩:・・・無いよりマシなんじゃないか？
後輩:メイン武器は超射程レールガンで、高高度から狙撃すると、、、
先輩:ラピエールでいいんじゃないかと思ってないか？
後輩:えっ、まあ、その通りですけど、、、、
先輩:高コストなFAと同等な性能を安く実現するために戦場まではバックパックで移動、機動戦闘に入る時に羽はバックパックごと切離して軽量化、肩の羽も畳んで全身に追加されたスラスターで機動する。
後輩:バックパックを切り離したら勿体ないのでは、、、
先輩:バックパック自体は簡易な作りだから、パーツを使い捨てた方が高コストFAを配備するよりトータルでメリットがあるって判断らしい。
　バックパックはプロペラントタンクが地面に擦らないように接続部を上部に寄せているなど、豪雷たち地上FAも使用できる配慮がされていて、量産効果によるコストダウンも期待してるそうだ。
後輩:メインのコンセプトはバックパックの使い捨てなんですね。
先輩:使い捨てが本当にメリットになるのか実際に運用してみないと分からない。　そのために現場で運用試験をするんだ。
後輩:見た目より地味な機体なんですねえ。

なんてやりとりがあったとか。