レポートNo.9 仮想実証機トリスケル開発経緯と総評

当該機トリスケルは、ある可変YRF計画の実証試験のため建造前に代替機として空力性能に優れたスティレットを利用することでその性能評価に使用された機体である。
当該機の主だった特徴は、２足歩行形態と双輪巡航形態の可変機構であると言える。
二足歩行形態の近接格闘性能と双輪巡航形態のトップスピードと優れた移動効率を、状況による使い分けをすることで高い攻撃性能を持った次世代機としての優位性を見出すことに成功した。

だが、結論を言えば当該機は欠陥機と言わざる得ない。パイロットが十全に当該機を運用出来ない点だ。
可変機構という新たな概念にパイロットの技量がついていけず、双輪巡航形態のトップスピードに振り回されている状況であり、完成機においても今のコンセプトでは運用は難しいと考えられる。
遺憾ではあるがYRF■■■の運用構想及び設計思想を改める必要があると言わざるえない。

だが、もし当該機の初期コンセプトの完成形を運用出来る者がいればもしくは……