本プランは拡張パーツ適合試験を利用して、FA本体機能よりもむしろ今後の拡張武装開発の方向性を探るべく提案されたものとなる。
これまで試作製造された武装は多数あるが、特に大型のものを各適正距離別に同時に搭載し、刻々と移り変わる戦況のなかで「どの武装が扱われるか」・「効果的だったか」を検証し、今後の武装制作の方向性や製造量を検討することが目的であった。
右腕に試作エネルギーガンやソードを扱うための通常マニピュレータ。左腕部は肩のクレーンアームを介して大型の中長距離用キャノン・近接クロー・近中距離用ガトリングガン・攻城用大型砲を切り替えて装着できる。
起案者は各武装についての意見を欲していたが、運用された結果、むしろ本体重量を考慮し採用していたホバー機動について意見が集中した。主たる仮想敵がフレズヴェルグであり空戦が想定される中で、地上での2次元機動に縛られる本機にはパイロットからは厳しい意見が寄せられたのだ。
このため、今後検討される特に主力量産機は空戦へ対応可能なことが要目となり、本プランは起案者の企図した目的とは外れながらも一定の成果を収めることとなった。