宇宙用FAの開発研究は、全領域型の次期主力FA開発に拡大してSX計画として統合されたが、本試験においても宇宙戦闘用FAの研究は行われており、本機もそういったプランのひとつであった。
　宇宙での運用に特化しており、機体各部に大小のスラスターやウイング型とテール型のスタビライザーを追加。脚部は純正パーツの一部流用がありつつも別物になり、歩行機能をオミットした推進・姿勢制御ユニットとなっている。この脚部は宇宙空間での戦闘機動をこなすだけならば過剰なほどの加速力と航続距離を持つが、これは長距離を侵攻して月面プラントを直接叩くことを想定したものとされる。
　各地でNSG-X1〈フレズヴェルク〉が猛威をふるう状況の中で宇宙に出ること自体が困難を極めており、少数のテストが行われたのみとなっている。一例では衛星軌道上でNSG-X1と交戦となり戦果をあげたとされるが、閲覧可能な記録はなく噂の域を出ない。

・試製電磁加速二点制限点射砲
2点バースト可能なレールガン。
2つのマガジンにそれぞれ別の弾種を装填することができ、1射目と2射目で弾種を撃ち分けることもできる。
TCS干渉弾と通常弾でバースト射撃することでTCS搭載機を撃破することも可能ながら、技術的に小型化できず取り回しが悪いため高機動のNSG-X1に命中させることは難しいと考えられる。
ただし、小型化できないことを逆手に取った長砲身で電磁加速される砲弾は強大な貫徹力を持つ。

・イオンレーザーカッター強化モジュール追加型
基本装備だが、モジュールの組み込みで出力と持続時間が大きく向上している。
右腕部は射撃兵装の電力供給を賄うためにカッター自体が搭載されず、左腕部にのみ装備される。

〇組み上げてみたいと思っていた宇宙用スティレットをこの機会に構築してみました。
切り貼りで解決できないところを試行錯誤したり、3mm接続以外の凹凸が偶然合ってはめ込める部位を見つけるのが楽しかったです。